拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、事務所開設から6年、登記等の業務歴にあっては勤務時期から数えて10年を優に超えたあたりで、本書をしたためております。

ところで、当職は司法書士、社会保険労務士、行政書士の3つの資格でその職にあたっておりますが、このことは、単に3倍の業務が行えるとか、幅広い業務が行えるというものではありません。
これらはみな同じ国家資格ではありますが、司法書士は法務省、社会保険労務士は厚生労働省、行政書士は総務省といった具合に、それぞれ所管の省庁が異なります。「省庁が違えば世界が違うも同然」といわれるように、縦割り行政のもとにあっては、それぞれの資格者としての考え方も自ずと違ってきます。

では、このような考え方の異なる3つの資格がひとつの人格に帰属したとき、「1+1+1=3」といった答えになるのでしょうか。そうではありません。赤い絵の具に黄色い絵の具を混ぜれば、橙色になります。さらに藍色を少し混ぜれば、萌葱色に変わります。その萌葱色こそが、今の当職が持ち合わせている感覚なのであろうと思います。

ある程度の職歴を経て思うことは、司法書士とも違う、社会保険労務士とも違う、行政書士とも違う、「司法書士・社会保険労務士・行政書士」というまったく別の感覚がそこにあるということ。

そのような感覚を自覚した上で、さらに依頼される方やその内容にあわせて濃淡や色のバランスを調整することで、必ずやご満足のいくアドバイスが可能になるものと信じております。

世の中のしくみはことあるごとに煩雑化し、時代とともに複雑になっていくばかりです。何かお困りごとがございましたら、枕元の書物を手にとるように気軽にご相談いただければ幸いに存じます。まずは末筆ながら、本書をもってホームページをご覧いただいた皆さまへの挨拶とさせていただきます。

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